高齢化社会の進展とともに、企業にとって高齢者の活躍推進は喫緊の課題となっています。しかし、年齢を重ねることで生じる身体機能の低下は、労働災害のリスクを高め、離職にもつながりかねません。
そこで今回ご紹介したいのが、厚生労働省が提供する助成金であるエイジフレンドリー補助金です。この助成金は、高年齢労働者の労働災害防止対策やコラボヘルス等の労働者の健康保持増進のための取り組みを支援するもので、最大100万円まで助成を受けることができます。
エイジフレンドリー補助金とは?
エイジフレンドリー補助金は、以下の3つのコースから構成されています。
1. 高年齢労働者の労働災害防止対策コース
転倒・腰痛対策:専門家による運動指導や設備改修等
機械等による災害防止対策:安全装置の導入等
メンタルヘルス対策:ストレスマネジメント研修等
2. 転倒防止や腰痛予防のためのスポーツ・運動指導コース
労働者の身体機能低下による「転倒」や「腰痛」の行動災害を防止するため、身体機能 の維持改善を目的とする専門家等による運動プログラムに基づいた身体機能のチェック 及び専門家等による運動指導等に要する費用を補助対象とします。
3. コラボヘルスコース
健康診断・保健指導:定期的な健康診断や生活習慣改善指導等
運動指導:専門家による運動プログラムの実施等
食事指導:栄養士による食事指導等
エイジフレンドリー補助金のメリット
エイジフレンドリー補助金を利用することで、以下のようなメリットが期待できます。
労働災害の防止:高齢者の労働災害は重篤化するケースも多く、企業にとっても大きな損失となります。補助金を活用して労働環境を改善することで、労働災害を未然に防ぎ、安全な職場づくりを実現できます。
従業員の健康保持:高齢者の健康状態は、仕事のパフォーマンスに大きく影響します。コラボヘルスコースを活用して従業員の健康を保持することで、離職防止や生産性向上にもつながります。
企業イメージの向上:高齢者雇用への積極的な取り組みは、企業イメージの向上にも効果があります。エイジフレンドリー補助金を活用していることをアピールすることで、優秀な人材の獲得にも繋げることができます。
エイジフレンドリー補助金の申請は、複雑な手続きが必要となります。助成金に強い社会保険労務士であれば、申請書類の作成や助成金の受給要件の確認など、申請に関するあらゆるサポートを提供することができます。
高齢者の活躍推進に向け、エイジフレンドリー補助金制度をぜひご活用ください。
高齢者の働きやすい環境づくりは、企業にとっても社会にとっても大きなメリットをもたらします。 社会保険労務士・助成金コンサルタントとして、皆様のエイジフレンドリー職場の実現を全力でサポートいたします。
お気軽にご相談ください。
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