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執筆者の写真西川 浩樹

医療機関の救世主現る!高額医療機器も最大80%助成!?業務改善・働き方改革助成金の活用術



デジタルと医療

医療機関にとって、最新鋭の医療機器や設備導入は、質の高い医療サービス提供の鍵となります。しかし、高額な費用がネックとなり、導入を断念せざるを得ないケースも少なくありません。

そんな課題を解決するのが、「業務改善助成金」と「働き方改革推進支援助成金」です。これらの助成金制度を活用することで、医療機器や設備導入にかかる費用の75%から80%を補助することが可能になるのです。

本記事では、医療機関にとってまさに救世主ともいえる、この2つの助成金制度について詳しく解説します。制度の概要から、具体的な活用方法、採択のコツまで、設備導入を成功させるための秘訣を余すことなくお伝えします。


1. 業務改善助成金と働き方改革推進支援助成金とは?

1.1 業務改善助成金

厚生労働省が提供する、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援する助成金制度です。具体的には、設備投資やコンサルティングの導入、人材育成・教育訓練など、生産性向上に資する取組みに対して、費用の一部を助成します。

1.2 働き方改革推進支援助成金

厚生労働省が提供する、働き方改革に取り組む中小企業・小規模事業者を支援する助成金制度です。長時間労働の是正やテレワークの導入、雇用形態の多様化など、働き方改革に資する取組みに対して、費用の一部を助成します。


2. 医療機関における活用事例

2.1 業務改善助成金

  • CT検査装置の導入:従来のX線装置では診断が困難だった疾患も、CT検査装置を導入することで早期発見・早期治療が可能になり、患者の負担軽減と医療の質向上に貢献しました。

  • 電子カルテシステムの導入:紙カルテの管理から電子カルテシステムに移行することで、カルテの紛失リスクの低減、情報共有の迅速化、業務効率の向上を実現しました。

  • ロボット支援手術システムの導入:ロボット支援手術システムを導入することで、患者の負担軽減、手術時間の短縮、医療従事者の負担軽減を実現しました。

2.2 働き方改革推進支援助成金

  • 夜勤帯の勤務時間を短縮し、看護師の残業時間を削減:夜勤帯の勤務時間を短縮することで、看護師の負担軽減とワークライフバランスの向上を実現しました。

  • オンライン診療システムを導入し、患者の通院負担を軽減:オンライン診療システムを導入することで、遠隔地の患者や通院が困難な患者でも、容易に医療を受けられるようになりました。

  • 在宅勤務制度を導入し、柔軟な働き方を可能に:在宅勤務制度を導入することで、育児や介護と仕事の両立を希望する職員の働き方を支援しました。


3. 助成金採択のコツ

3.1 明確な目的と効果の見える化

助成金申請には、設備導入の目的と導入による効果を明確に示すことが求められます。単に「最新機器を導入したい」というだけでなく、具体的な数値を用いて、医療の質向上や業務効率の向上など、導入による具体的な効果を説明することが重要です。

3.2 計画性のある申請

助成金の申請には、申請スケジュールと資金計画を事前にしっかりと立てることが重要です。申請スケジュールとしては、設備導入計画と助成金申請スケジュールを連動させ、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。資金計画としては、助成金以外の自己資金や設備導入にかかる費用を詳細に把握し、計画的に資金調達を行う必要があります。

3.3 専門家のサポートを活用

助成金申請は、複雑な手続きが求められるため、社会保険労務士や助成金申請の専門家などのサポートを活用することをおすすめします。専門家は、申請書類の作成や審査対応など、申請手続き全般をサポートすることができます。


業務改善助成金と働き方改革推進支援助成金は、医療機関にとって、高額な医療機器や設備を導入するための強力な支援制度です。



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