こんにちは。社会保険労務士で助成金コンサルタントの西川です。
最近、企業の間で注目を集めているのが、人材開発支援助成金の「事業展開等リスキリング支援コース」です。このコースでは、事業展開や事業転換に伴い、必要な知識や技能を習得させるための訓練を実施した場合、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を最大1億円まで助成されます。
なぜ、今このコースが注目されているのか
このコースが注目されている理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、人材育成のコスト削減につながる点です。
新規事業の立ち上げや事業転換には、新たな知識や技術を持った人材の育成が欠かせません。しかし、人材育成には、訓練費や研修費、賃金などのコストがかかります。このコースを活用すれば、これらのコストを大幅に削減することができます。
2つ目は、事業拡大や競争力強化につながる点です。
新たな知識や技術を習得した従業員は、新規事業の立ち上げや事業転換に貢献することができます。また、デジタル化やグローバル化など、時代の変化に対応した人材を育成することで、企業の競争力を強化することもできます。
事業展開等リスキリング支援コースの対象となる訓練
事業展開等リスキリング支援コースの対象となる訓練は、以下のとおりです。
新規事業の立ち上げや事業転換に必要な知識や技能を習得させるための訓練
デジタル化やグリーン化など、時代の変化に対応した人材を育成するための訓練
具体的には、以下のような訓練が対象となります。
新規事業の立ち上げに関する研修
事業転換に関する研修
デジタルスキルに関する研修
グリーンスキルに関する研修
事業展開等リスキリング支援コースを活用した事例
以下に、事業展開等リスキリング支援コースを活用した事例をご紹介します。
製造業:新規事業として、AIを活用した製品の開発を開始。そのためのAIに関する知識やスキルを習得させるために、社内研修を実施。
サービス業:事業転換として、EC事業を開始。そのためのEC運営に関する知識やスキルを習得させるために、外部研修を受講。
小売業:デジタル化に対応するため、DXに関する知識やスキルを習得させるために、オンライン研修を実施。
これらの事例のように、事業展開等リスキリング支援コースを活用することで、企業は人材育成のコスト削減と事業拡大や競争力強化を実現することができます。
事業展開等リスキリング支援コースは、人材育成のコスト削減と事業拡大や競争力強化につながる、非常に魅力的なコースです。
ぜひ、自社の人材育成や事業展開に活用してみてはいかがでしょうか。
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