2025年10月最低賃金大幅アップ!今こそキャリアアップ助成金「賃金規定等改定コース」を活用しよう
- 西川 浩樹
- 9月2日
- 読了時間: 3分

こんにちは、社会保険労務士の西川です。
いよいよ2025年10月、最低賃金の大幅な引き上げが予定されています。
これは、多くの企業にとって人件費増という課題をもたらす一方で、非正規雇用労働者の賃上げを通じて、生産性向上や優秀な人材の確保につなげる絶好のチャンスでもあります。
特に、最低賃金が過去最高の引き上げ額になるといわれる今、注目すべきは、キャリアアップ助成金「賃金規定等改定コース」です。
キャリアアップ助成金「賃金規定等改定コース」とは?
この助成金は、有期雇用労働者(パートタイマーや契約社員など)の賃金規定を改定し、賃金を引き上げた事業主に対して支給されるものです。
ポイントは、単に賃金を上げるだけでなく、賃金規定を改定し、企業全体の賃金水準を引き上げる取り組みを支援する点にあります。
最低賃金アップと助成金の関係
最低賃金が引き上げられると、それに合わせてアルバイトや有期契約社員の賃金を見直す必要がありますよね。
その際に、ただ最低賃金をクリアするだけでなく、一定のルールに基づいて、最低賃金以上の賃上げを行うことで、この助成金が受給できる可能性がグッと高まります。
なぜ今「賃金規定等改定コース」が注目されるのか?
1. 過去最高の助成額!賃上げ率によって最大700万円
この助成金は、賃上げ率に応じて助成額が変わるのが大きな特徴です。特に66%以上の賃上げを行った場合、1事業所あたり最大700万円もの助成金を受給できる可能性があります。
賃金アップで会社の財政が苦しくなる、とお悩みの経営者様も、この助成金を活用することで、賃上げの負担を軽減しながら、会社の成長につなげることができます。
2. 最低賃金引き上げという追い風
最低賃金が大幅に引き上げられる今、多くの企業が賃金改定を検討しているはずです。
このタイミングで賃金規定の改定に踏み切ることで、助成金申請の要件を満たしやすくなります。
つまり、最低賃金引き上げという世の中の動きをうまく利用して、賃上げと助成金受給を同時に実現できるのです。
助成金受給のポイントと注意点
1. 賃金規定の整備
助成金を受給するためには、就業規則や賃金規定を整備し、賃金改定のルールを明確にすることが不可欠です。
2. 賃金規定の実施
整備した賃金規定に基づいて、実際に賃金の引き上げを実施し、賃金台帳などでその記録を証明する必要があります。
3. 事前準備が必須
助成金の申請には、賃金規定の改定や就業規則の変更など、事前に準備すべきことがたくさんあります。
また、申請書類も多岐にわたるため、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
助成金活用で会社がどう変わる?
1. 優秀な人材の確保と定着
賃金アップは、従業員のモチベーション向上につながり、離職率の低下や生産性の向上に貢献します。
また、高い賃金水準は、他社との差別化になり、優秀な人材の確保にもつながります。
2. 会社のブランディング向上
従業員を大切にする会社というイメージは、企業のブランディング向上にもつながります。
「従業員満足度の高い会社」として、求職者からも選ばれる企業になることができるでしょう。
最後に
2025年10月、最低賃金が大幅に引き上げられます。
これは、企業にとってチャンスでもあり、課題でもあります。
キャリアアップ助成金「賃金規定等改定コース」をうまく活用し、賃上げと会社の成長を同時に実現しませんか?
助成金申請は、手続きが複雑なため、お困りの際はぜひ専門家にご相談ください。
貴社の成長をサポートできるよう、全力で支援させていただきます。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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