こんにちは!社会保険労務士で助成金総合コンサルタントの西川です。
今回は、キャリアアップ助成金の賞与・退職金制度導入コースを活用した企業型確定拠出年金(DC)導入について、詳しく解説します。
キャリアアップ助成金は、雇用環境の改善や人材育成を支援する国の制度です。その中でも、賞与・退職金制度導入コースは、従業員の離職防止やモチベーション向上に繋がる退職金制度の導入を支援します。
企業型DCは、企業が従業員の代わりに掛金を拠出する確定拠出年金です。従業員は、積み立てた資金を運用し、将来の年金として受け取ることができます。
企業型DC導入のメリットは、以下の4つが挙げられます。
従業員にとって
将来の年金不安を解消
自身のライフスタイルに合わせて運用を選択
資産形成を積極的に行う
税金や社会保険料の削減
事業主にとって
退職金負担の軽減
従業員の満足度向上
優秀な人材の確保・定着
税金や社会保険料の削減
キャリアアップ助成金を活用すれば、企業型DC導入にかかる費用の一部を助成を受けることができます。助成金の上限額は、事業規模や従業員数によって異なりますが、最大で56.8万円となります。
企業型DC導入のポイント
従業員のニーズに合った制度設計
運用商品の選び方
従業員への説明と教育
制度設計では、加入資格、掛金、運用商品、受給方法などを定める必要があります。従業員のニーズを把握し、従業員と事業主にとってWin-Winとなる制度設計が重要です。
運用商品は、リスクとリターンのバランスを考慮して選ぶ必要があります。従業員自身が運用方法を選択できる選択制を導入することで、従業員の投資リテラシー向上にも繋がります。
従業員への説明と教育は、制度内容や運用方法をしっかりと理解してもらうために重要です。導入前に説明会を開催したり、パンフレットや動画を作成したりするなど、さまざまな方法で情報を提供しましょう。
企業型DC導入は、従業員の将来設計支援だけでなく、企業にとっても多くのメリットがあります。キャリアアップ助成金を活用すれば、導入コストを抑えながら、従業員と事業主にとってWin-Winの関係を築くことができます。
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